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授業・進路

高3化学 プラスチックの性質を調べました!

 高3「化学研究」の授業では、ちょうど「合成高分子化合物」の学習を進めています。今回は、合成樹脂(プラスチック)の性質を調べる実験を教室で行いました。
 1つ目は、PETボトルを実験用ガスコンロで加熱すると、やがてとけ出し、さらには燃えるという実験です。合成樹脂は、一定の温度になるとやわらかくなり、さらに加熱していくと分解してしまうという性質があります。実際にとけて小さくなっていく様子を見て、そのイメージが具体的に持てたようです。
 2つ目は、加熱してやわらかくなったPETボトルを、ピンセットでつまんで引っ張ると、長く伸びて繊維状になることを確認しました。PETボトルの材料である「ポリエチレンテレフタラート」は、ポリエステルという繊維の一種で、洋服などに広く用いられていることが実感できたかと思います。
 最後に、消しゴム(ポリ塩化ビニル)に塩素が含まれているかどうかを確認しました。熱した銅線を消しゴムと反応させた上で、再度ガスコンロの炎の中に入れると緑色の炎が見えました。花火にも用いられている炎色反応ですが、このように塩素などの元素の検出にも用いられています。
 覚えることが多くて大変な単元ですが、久しぶりの実験は楽しかったようでした。夏期講習では入試によく出る実験を扱っていく予定です。引き続き、イメージを大切にしながら化学を学んでいって欲しいと思います。