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国際交流

マーシャルプロジェクト:マーシャル諸島からのお客さま

 マーシャルプロジェクトが交流を続けてきたコープスクールから佐藤遼さん、保護者の美香さんが、来日の機会に本校に立ち寄っていただきました。ランチレセプションで交流し、はじめて対面で会えたことを喜びあいました。本校からは校長先生が交流を支え続けていることに感謝をお伝えし、佐藤さん親子からは「日本とマーシャルの架け橋」になりたい想いを伺いました。また、マーシャル諸島政府核問題委員会(NNC)から、デジタルアーカイブ作成にかかわった生徒一人一人に、参加証が渡されました。ビキニ事件を機に出会ったつながりが、現在の交流へと発展しています。
 
【スピーチの一部から】
◆私はデジタルアーカイブに参加していて、マーシャルの核の歴史をより身近に感じるようになりました。例えば、アーカイブをやっていて、私の知り合いが、おばあちゃんにインタビューしたことがあったんです。そしたら、その私の知り合いのおばあちゃんが実は核被害にあった方々と面識があった事を知りました。こんな風に、デジタルアーカイブをやって、今まで知らなかった、私の近くにあった、核との繋がりが明らかになっていきました。改めて、核問題は被害者の方とその家族だけの問題なんかじゃなくて、同じマーシャル諸島の住民として、学ぶ理由があるテーマだと思いました。
◆マーシャルでは日本という国を知らない人はいません。歴史的にとてもつながりの深い国だからです。30年間日本が統治していた時代があります。でも日本で私が「マーシャルに住んでいる」と言ってもほとんどの人は「マーシャルってどこ?」という反応で、マーシャルのことを知りません。歴史の教科書にも日本が統治していたミクロネシアやマーシャルのことは記述がほぼなくて、みんな知らないのです。第五福竜丸が被ばくしたビキニ事件のとき、現地のマーシャルの人々に起こった苦難についてはあまり知られていないです。それをマーシャル在住日本人としてはとても残念に思っていて、だからこそ神奈川学園のみなさんがマーシャルに興味を持って交流を続けてくださったことが本当に嬉しかったです。神奈川学園は日本で一番マーシャルと交流していて、マーシャルに詳しい学校になっているのではないかと思います。ぜひマーシャルのこと、核被害のことを他の人にも紹介していってほしいと思いますし、いつかぜひマーシャルに遊びにきてください。