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学園日誌

中学1年 一日研修に行ってきました

 中1は、11月17日に1日研修に行ってきました。バスで学校を出発し、午前中は葛西臨海水族園、午後には夢の島熱帯植物園と第五福竜丸展示館に行きました。あいにく午前中は雨に降られましたが、午後から雨もやみ、外の展示物などもしっかりと見ることができました、

 最初の見学先である葛西臨海水族園では雨のためか他校の見学者の方々も多くいて混雑した館内でしたが、理科の授業を中心に見学先の事前学習をしたこともあり、班活動でいきいきと学習する姿がありました。午後に訪問した夢の島熱帯植物園でも、出された課題を一生懸命班で解く姿が見られました。また、第五福竜丸展示館について、中1ではこれまで平和学習で元乗組員の大石又七さんの本を読み発表をしたり、学芸員の市田真理さんの講演をお聞きし学習してきた事もあり、保存されている第五福竜丸の意義や核拡散の現状について、展示を熱心に見たり、当日にも市田さんに質問する人もいました。みんなで学習しながら楽しい時間を過ごせました。

 

<感想より>

〇今回の中で1番記憶に残っているのは、第五福竜丸の展示館です。総合で学習しているので、自分が知っていることも照らし合わせながら展示館に行けて良かったなと思います。
 水爆の核実験により、サンゴが放射線の影響により死滅してしまいサンゴは粉々にくだかれ、それが「死の灰」となって降り注いだのには驚きました。普段、海のなかであんなに美しく輝いているのに、放射線の影響によって「死の灰」に変わってしまうなんて思ってもみなかったです。私は、テーマ③を担当したのですが、その時のキノコ雲の高さは3万4000m、直径200kmという事に恐怖を感じました。4万3000mなんてとても想像できないし、直径200kmという事は隣りの県まで届いてしまう程の広さである事に恐怖を感じました。そして死の灰が目や鼻に入り、3日程経つと顔が黒ずんでしまい、13日経つと髪がごっそり抜けてしまったりと様々な異変が起き、放射線によってひどい火傷になってしまっても放射線の影響によるものだと気付けない「恐怖」を覚えました。
 ”荒浜小学校”という学校が千羽鶴を展示館に送っていて、荒浜小学校は東日本大震災の避難場所として使用され、死者を1名も出さなかった学校なのですが、その学校も第五福竜丸も辛い過去がありつつ、歴史を残したくさんの人に見守られているという共通点があると思いました。

 

〇水族園では ペンギンやマグロなどいろいろな魚がいて、たくさんの生き物が見られておもしろかったです。 特にマグロが、いろんな大きさがいて、すごい大きくて光っているマグロがいて面白かったです。 熱帯植物園は色々な植物があって、初めて見た植物もたくさんあって知れてよかったです。マングローブを初めて実際に見てすごいなと思いました。
 第五福竜丸展示館では実物の第五福竜丸を見て、想像の何倍も迫力があって大きさに圧倒されました。死の灰を実際に見て、死の灰が突然降ってきたら、こわいものだと気づかないから怖いと思いました。また、核実験はアメリカやソ連などいろいろな国で行われ、実験でも過去は使われているし、たくさんの人が亡くなってしまうから核実験や核を使うのは良くないと改めて思いました。当時の乗船員の久保山さんは水爆がおこって少し経つ間に亡くなってしまっていて、水爆の威力のすごさが分かりました。これから核が使われないようにしてほしいです。