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授業・進路

高3家庭科  東京国税局による「租税教室」出張授業

 10月26日、高3家庭総合研究の時間に東京国税局の方による「租税教室」をテーマにした出張授業を行いました。「現在、日本には何種類の税金があるか」と問われ、「およそ50種類!」という解答に驚くことから授業がスタートしました。オリバー・ウェンデル・ホームズの「租税は文明社会の対価である」という言葉を引用しながら、「年代ごとの税金とのかかわり」「税金が無くなったらどうなるか」「税金を納めるのは、憲法で「納税の義務」が定められているからなのか」「税金が必要なのは日本だけなのか」など、法律と社会生活について、具体例を交えながらわかりやすく説明していただきました。
 2時間目には「村」を作ってのグループワーク。救急車や公園の整備にかかるお金を村民がどういう風に配分しながら集めるか、それぞれが収入と費用の分担を相談していきます。はじめは戸惑っていましたが、公平性や必要性を考えながら相談を進め、村長さんが理由と共に結果を報告し、税金の仕組みを考えさせられるグループワークになりました。
 最後は、ポテトチップス税(ハンガリー)・ソーダ税(フランス)など珍しい税や外国との比較、消費税の歴史など多方面にわたるお話でまとめて頂きました。
 生徒の感想では「消費税以外は身近に感じられない」「「税金を取られる」というように思っていたけれど、公共サービスの繋がりがわかって必要性も感じられました」「以前社会の授業で習った記憶しかなかったけれど、社会に出る前に改めて税金について考えることができてよかったです」という声が集まりました。家庭経済の分野では難しい、税金の話を身近な問題として生徒が受け止められる講座でした。