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学園日誌

2025年度3学期終業式

 3月19日、3学期の終業式はみんなで講堂に集まって教頭先生のお話を伺いました。教頭先生は今年度チーム防災が神奈川学園での東日本大震災をまとめた動画を作成するために受けたインタビューの際、絶対に忘れられないと思っていた事実なのに思い出せないことがあることに罪悪感を感じたとお話しされ、そこで出会った2冊の本を紹介されました。
 一冊目はくどうれいんさんの『氷柱(つらら)の声』、震災が起きた時、高校生だった若者たちが様々に逡巡、葛藤する姿が描かれた作品です。もう一冊はいとうせいこうさんの『福島モノローグ』、震災の被災者から聞き取った言葉をモノローグ(一人語り)の形式でまとめた本です。
 教頭先生は「語る」「伝える」言葉は人と人を時間や空間を超えてつなぐものであり、「忘れない」に繋がっていくはずであるとしながらも、同時にご自身が「忘れてはいけない」と思っていたことがぼんやりしてしまうのは否応なしにあの状況から一歩外に出ているのだと気づき、そこから新しい行動につなげていけたらとよいと思ったとお話しされ、夏休みに行われた教職員の防災研修で学んで得た知見を伝えていただきました。
 そして最後にまとめとしてこの3月の卒業式で代表が語った言葉、
 ━ 神奈川学園で学んだ「一人では正解を出せない社会の中で、互いの考えを尊重しながらよりよい答えを探していく姿勢」を胸に、社会の中で自分の役割を見つけ、自らの力で未来を切り拓いていきたいと思います。━
を引用され、この言葉に大江健三郎さんの言う「新しい人」、すなわち「敵意を滅ぼし、和解をもたらすための「新しい人」になる自己教育を、あなたがたがいつもめざしていてもらいたい」という思いを重ね、4月の新しい出会いの中でもまた視野を広く持ち、働きかけて「新しい人」を目指してください、そして入学してくる新入生も温かく迎えましょう、という言葉でお話を結ばれました。

教頭先生のお話の全文はこちらから