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学園日誌

教職員研修  慶応義塾大・大木聖子先生による防災研修

 8月29日、慶應義塾大学・環境情報学部准教授で、地震学・災害情報・防災教育の専門家である大木聖子先生に教職員対象の研修をしていただきました。「探究型防災訓練」を含む120分のプログラムでしたが、大変興味深い内容で、時間があっという間に過ぎただけでなく、教職員一人ひとりが「日常から防災・減災を考え、安全を守るための目線合わせ」をすることができました。
 大規模地震では余震が必ず起きるものであり、そのような地震の映像を見ることで、目の前にいるクラスの生徒はどのような状況になるかを想像したり、高い耐震基準が保たれている学校の中でも非構造部材の危険性を確認する必要性を確認したり…と、大木先生の語られる内容は全て「自分ごと」として捉えられるものでした。
 グループワークや机上訓練を経て、災害時に確実に情報伝達する方法を理解してから実地訓練に移りました。緊急地震速報が鳴り響く中、ランダムに配布されたカードで「怪我人」「落ち着きがなくなる生徒」などに様々な生徒状況に対処する訓練です。周りの教員とも協力しながら、本部に情報を集約しました。
 「防災マニュアルは完成しないものです。常に更新してより良いものにしていくためにも、先生方が安心して自由に意見を出し合える学校の雰囲気作りが何より大事です。そして、防災教育は、生徒さんが自分から判断して動く力を身に付けるきっかけになります。自分で考え、他者と協働し、命を守り抜く取り組みをしていけるように、今日の研修を活かしてください」という大木先生のメッセージをこれからも大切にしていきたいと思います。