What’s New新着情報

授業・進路

高3化学  夏の実験講座⑧CODの測定

 高3化学選択者対象の夏の実験講座、第8回は湖沼や海域の水質汚濁の指標として用いられているCOD(化学的酸素要求量)の測定を行いました。CODは、水中の有機物などの汚染物質が、酸化剤によって酸化される際に消費される酸素の量を表す指標です。この値が大きいほど、水質汚濁が進んでおり、8 mg/Lを超えると、魚もすみにくい環境だといえます。
 今回調べたのは1000倍にうすめた味噌汁のCODです。見た目はほぼ無色透明で、汚れているようには見えませんが、CODの値はおよそ15~25 mg/Lで、多くの魚がすめるような環境にするためには、さらに10倍近くはうすめないといけない量です。実際に測定してみて、普段飲み残しや生活排水がどのくらい環境に影響を与えているのか、またそれを浄化して環境中に戻す水再生センターの役割についても改めて確認することができました。
 実験後は、これまでと同じようにCODを題材とした国立大学の入試問題を解きました。実際にやったばかりの実験とほぼ同じ手順で進める問題だったので、計算もスムーズにできていたように思います。今回で夏の実験講座は最終回でしたが、これまでに扱ってきたことを活かしながら、夏休みの残り期間もさらに力を伸ばすべく頑張って欲しいと思います。