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フィールドワーク

高1FW  水俣方面:『証言水俣病』を読み、患者の人生から水俣病を考える

 神奈川学園では、五方面(沖縄、岩手宮城、京都奈良、四万十川、水俣)に分かれて現代社会の様々な課題を学び考える国内フィールドワークに高校1年生が参加します。
 水俣方面では『証言水俣病』(栗原彬編・岩波新書)を各自が読み、六名の方の証言から水俣病が引き起こした苦しみを考えました。事前に証言ごとに担当を決め、年表を作成しながら「心に残った言葉」「疑問に思ったこと」をまとめておいたこともあり、グループワークで学びを共有する際には自分の言葉で分かりやすく伝えることができました。内容を共有した後は、「水俣病で、患者や患者家族が最も苦しんだ「問題」は何か」「その「最も大きな問題」はなぜ生まれたのか」をグループで考えて、全体でも共有しました。
 「病気の苦しさはもちろんのこと、偏見や差別に苦しんだと思う」「認定基準の厳しさが問題を深刻化させているのではないか」「裁判、訴訟に時間がかかりすぎていることに疑問を感じた」・・・など、お互いの言葉に真剣に耳を傾けながら「水俣病」が引き起こした問題を考えている姿が印象的でした。