学園日誌
中学1年 東北大学・榊浩平先生講演会 ~スマートフォンとの上手な付き合い方を考える~
5月24日、本校の中学1年生を対象に「スマートフォンと読書・学力の関係」についての講演会が行われました。講師は、昨年度に引き続き東北大学の榊浩平先生です。中学1年生の生徒たちにとっては新鮮で発見の多い時間となりました。
講演では、脳の発達とスマートフォンの使用との関係性について、科学的な視点からわかりやすくお話しいただきました。特に「前頭前野」の働きに注目し、「考える力」「がまんする力」「人を思いやる心」など、今まさに育つ大切な力が、どのように日々の生活の中で影響を受けるのかを学びました。
また、スマートフォンの使用時間と学力の関係や、「ながら勉強」が脳に与える影響についても、実際の研究データを交えて紹介してくださいました。自己管理力を高めること、そして目的に応じてスマホと紙媒体を使い分ける「デジタルとアナログのミックス」の大切さも伝えられました。本校が取り組んでいる「リーディング・プログラム」にも言及され、継続して読書に親しむ雰囲気があることの意義を考えることができました。
講演の最後には、生徒や保護者からの質問に答えていただく時間も設けられ、身近なテーマを深く考える貴重な機会となりました。これからの生活の中で、スマートフォンとの“ちょうどよい距離感”を意識し、自分の脳と心をしっかり育てていく第一歩となることを願っています。