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学園日誌

KG OPEN HUB  頭痛薬から湿布薬へ ~サリチル酸メチルの合成に挑戦~

 KG OPEN HUB(土曜講座)では、「頭痛薬から湿布薬を合成する」をテーマに化学実験を行いました。中学2年生から高校2年生までの生徒約30名が参加し、2人1組で協力しながら実験に取り組みました。
 今回の実験では、頭痛薬の成分として知られるアスピリン(アセチルサリチル酸)から、湿布薬の有効成分であるサリチル酸メチルを合成しました。参加した生徒たちは、白衣・実験用ゴーグル・ゴム手袋を着用し、普段の授業よりも本格的な環境の中で実験を行いました。
 実験の途中では、加水分解によってサリチル酸が析出する様子や、硫酸と炭酸水素ナトリウムを反応させて発泡する様子を観察しました。目の前で起こる化学変化に、生徒たちからは驚きや歓声が上がりました。
 さらに、最終段階ではサリチル酸メチルを合成し、その特徴的な香りを確認しました。頭痛薬の成分から湿布薬の香りが生まれることに、多くの生徒が感動している様子でした。合成後には塩化鉄(Ⅲ)水溶液を用いて反応を確認し、試料ごとの色の違いを比較しました。実際に自分たちの手で物質を変化させ、その変化を目で見て確かめることで、化学の面白さや奥深さを体験することができました。
 参加した生徒たちは、普段の授業ではなかなか体験できない本格的な実験を通して、化学への興味や関心をさらに深めることができたようです。

<生徒の感想>
*頭痛薬と湿布薬は全然違うものだと思っていましたが、今回の講座を通して、頭痛薬の成分を分解していくと湿布薬の成分ができることを知り、とても驚きました。成分を加えていくうちに白くなったり黄色っぽくなったりして、反応の様子を詳しく観察することができました。溶かした後に固体だけを取り出したり、他の成分と混ざらないようにしたり、ビーカーの中に試験管を入れて加熱したりと大変な作業もありましたが、とても楽しかったです。最後にろ紙に自分で作った湿布薬を移して反応を見たときは、市販の湿布薬と比べることができて面白かったです。湿布薬だけでなく、他の薬も成分同士がつながっているのではないかと思いました。  (中学生)
*小学校の頃から化学実験が好きで、高校1年生のときも化学を楽しんでいました。しかし文系を選択したため、もう化学の実験をする機会はないと思っていました。今回の講座では、とても刺激的な経験ができ、本当に楽しかったです。アセチルサリチル酸など初めて聞く物質も登場し、授業では扱わないような内容だったため難しく感じる部分もありましたが、実験が成功して湿布薬の香りを確認できたときは感動しました。改めて化学の楽しさを実感できた半日でした。(高校生)
*頭痛薬から湿布薬を作れるとは想像もできず、面白そうだと思って申し込んだ講座でしたが、さまざまな体験ができてとても楽しかったです。化学反応の説明には難しいものも多かったですが、「加水分解」など授業で聞いたことのある言葉も出てきて嬉しくなりました。試薬を加えると泡が出たり、塩化鉄(Ⅲ)水溶液を加えると紫色になったりと、目に見える反応がたくさんあり、自分でも確かに反応が起きていることを実感できました。最後にはしっかりと湿布の香りも確認することができました。どの工程も楽しく、今後の進路を考える上でも参考になる貴重な経験になりました。  (高校生)