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授業・進路

中2総合  岸由二先生による講演会を行いました

 中学2年生では、総合学習で「環境」をテーマに一年間学んでいきます。4月には小網代の森でのフィールドワークを行い、流域を一体として捉えた自然環境を体感する機会がありました。その後、生徒たちは岸先生の著書『流域地図のつくり方』を読み、学びを深めながら今回の講演会を迎えました。
 今回ご講演いただいたのは、小網代野外活動調整会議代表理事であり、慶應義塾大学名誉教授でもある岸由二先生です。講演では、流域について「小網代」「鶴見川」「帷子川」に関連させながらお話しいただきました。事前に本を読んだ際に生徒たちから出された質問にも答えてくださり、学びがつながっていく時間となりました。
 お話の中では、環境を守ることには自然科学だけでなく、経済や政治も深く関わっていること、小網代の森が現在、多くの人や企業からの寄付によって支えられていることなどを教えていただきました。また、「流域地図」が、小網代の保全だけでなく、昔から米づくりや防災、街づくりにも役立ってきたことについても学びました。
 さらに、日本中、そして世界中が「流域」によってつながっていることや、洪水などの災害を防ぐために「流域治水」という考え方が全国で進められていること、その出発点の一つが鶴見川であったことなど、多くの具体例を交えながらお話しいただきました。そして、神奈川学園もまた帷子川流域の一部であり、私たちも常にどこかの流域の中で生活しているという視点を示してくださいました。
 岸先生は、「自然と都市文明の調和」を流域思考の大きな意義として語られていました。生徒たちは、ハザードマップや50年前の鶴見川の写真などを見ながら、防災や治水への関心を高めている様子でした。また、自分とは異なる環境への関わり方や価値観に触れたことで、「自分にできることは何だろう」と考えるきっかけになった生徒もいたようです。今回の講演会を通して、生徒たちは「自分の足元は常にどこかの流域の中にある」という、新たなものの見方に出会うことができました。
 神奈川学園では、今後も社会で活躍されているさまざまな方をお招きし、生徒たちが社会や世界とつながる学びを深められるような講演会を行ってきます。