global studies多文化共生

中学3年 多文化共生

7月:横浜探検 11月:一日研修 3月:海外研修

中学3 年生のプログラムは“Kanagawaプロジェクト”の中でも柱となる内容です。
3月の海外研修(オーストラリア)は、中学生活の集大成であり、さまざまな取り組みを重ねます。5月には「自分の街を知る」という「横浜探検」、秋には1日研修でさまざまなルーツをもつ方が暮らす「いちょう団地」や、「東京ジャーミイ」「あーすぷらざ」「JICA横浜」といった方面に向かいます。こうした経験を重ね、多文化共生を学びます。
実際の海外研修は8日ほどのプログラム。オーストラリアでのホームステイは、「自立」を一つのテーマとしています。新型コロナウイルスの影響で延期していた海外研修は、2022年夏、希望制で再開しました。生徒たちは「自信」をつけて一回りも二回りも大きくなって帰国します。

横浜探検:横浜の街を紹介できるようになる

横浜探検の一つの目的は、海外研修にむけた第一歩として自分たちの街『横浜』を深く知ることです。
また、海外研修で交流の助けとなるオリジナルアルバム作成の材料集めも行います。
事前学習として、横浜シティガイド協会の方から講演を行っていただいています。横浜探検の当日は、午前中は5コースの中から各グループごとに1つを選択し、横浜シティガイド協会の方のガイドをもとに周ります。午後は、事前に自分たちで計画したルートを周り、学びを深めていきます。
事後学習では、班ごとに学んだ内容をパワーポイントにまとめてクラス内で発表を行い、上位チームは学年発表会でプレゼンテーションを行います。

午前 5方面の実施例

  • 「横浜はじめて物語」コース 関内 馬車道 赤レンガ倉庫 横浜公園 など
  • 「外国人の住んだ街横浜」日本大通 開港資料館 英一番館跡 山下公園 中華街など
  • 「開国・開港をした横浜」コース 日本大通り 横浜税関 象の鼻 開港広場 山下公園など
  • 「居留地に見る横浜の移り変わり」コース 元町・中華街 アメリカ山公園 イギリス館 べーリックホールなど
  • 「水道道を歩き、横浜の発展を知る」コース 西横浜 水道道 野毛山公園 横浜道 桜木町など

オリジナルアルバム・About Japan

オリジナルアルバムは、自己紹介、家族、日本についてなど様々なトピックについてすべて英語でまとめ、海外研修の際に現地に持っていくものです。英語で表現するのは大変ですが現地でのファミリーとの会話を豊かにするための準備であり、生徒たちは熱心に取り組みます。自分の考えた英語がファミリーに通じた時の喜びは、英語学習への意欲にもつながります。
About Japanは、日本文化や生活習慣を紹介する取り組みです。「日本の食べ物」「神社、寺」「世界遺産」など様々なテーマから、クラス内のグループごとに小テーマを選びます。それぞれのグループで英文を考えてパワーポイントを作り、すべて英語で発表をします。日本について改めて学びなおす良い機会にもなり、発表で用いた英文は全体で共有し、オリジナルアルバムにも活かします。

全体学習と各種講演会

中学3年生は、3月にオーストラリアで行われる海外研修に参加します。現地を訪れるまでに、学年全体として様々なテーマについて学び、色々な分野で活躍されている方からお話を聞き、学びを深めていきます。全体学習では、「固有種と生態系」「先住民と移民」「いのちの授業」「移民・難民について」「日本を知る、日本を語る」など多岐にわたる内容で、生徒は世界の様々な問題を自分をくぐらせて考え、社会の一員として何ができるのか、自分はどうしていくのかなどを考えていきます。こういった学びを通じて生徒たちは自分自身の視野を広げていきます。

一日研修:多文化共生実現のために必要なことを考える

11月にいくつかの方面にわかれて一日研修を行います。この研修は、生徒たちが様々な文化的背景を持ちながら日本に暮らす方々と出会い、「多文化共生とは何か」「多文化共生実現のために必要なことは何か」を考える機会になります。実施方面とテーマは「いちょう団地(外国人市民として地域に生きる方々と出会う)」「ムスリムの方のお話と東京ジャーミィ(日本の中のイスラーム 信仰とは何か)」などです。研修後には、各クラスでそれぞれが学習してきた内容を発表し、互いに学んだ中身を共有する機会も設けます。

海外研修:オーストラリア

海外研修は全員参加の行事です。高校進学直前に実施されることから、中学生活の総まとめとしての位置付けだけでなく、「精神的な自立」も大きなテーマとして取り組んでいます。オーストラリアは多文化共生を感じられる地域であり、英語力だけでなく世界と豊かに出会う行事です。方面別の事前学習では、現地でのファミリーとのやりとりを練習する「ホームステイシミュレーション」や交流準備を行うため、現地で臨機応変に対応することができ、安心してホームステイを楽しむことができます。