21世紀教育プラン 第2ステージ

2001年度にスタートした「21世紀教育プラン」は、2008年度より第2ステージに入りました。これまでの実践をさらに深め、生徒の「学ぶ力」をいっそう伸長させるための取り組みをおこなっています。

中学期に勉強の面白さを発見させたい

わかる面白さ、できる楽しさをできるだけたくさん経験するために、授業をいっそう充実させる努力を進めています。その大きな柱が、各教科の6ヶ年一貫カリキュラムとオリジナルテキストづくりです。

社会科のオールカラーテキスト、英会話でのチームティーチングや分割授業、中2からの数学の習熟度別の少人数授業など、一人ひとりに丁寧な指導を実現しています。

もちろん、中学の時代から、たくさんの「人と出会い、社会と出会う」機会をつくり、学ぶ意味や目的を発見する取り組みもおこないます。

土曜授業と「6日制」の復活

2001年度から5日制を導入してきましたが、どうしても高2以降の負担が大きく、結果的に「がんばったけど間に合わなかった」という声も聞かれました。

週5日制・30時間カリキュラムで、進度をあげることは、すべての生徒の進路を「かけがえのないもの」として大切にしてきた学園にとってプラスにならないと判断し、2008年から「6日制」を復活させ、中学1年から高校1年まで土曜日授業を実施することにしました。高2・高3には自由選択群をおいて、国公立など多科目履修が必要な生徒は必要な授業を選択できるようになりました。

また、本校は「併設型中高一貫教育校」として、正式に認可されています。各科目無理のない形で内容を前倒しすることも出来るようになりました。

自立に寄り添いながら

思春期の自立の課題は、人間教育の重要な課題であるばかりでなく、「学力」を伸ばす土台としても重要な課題です。

これは21世紀教育プランの重要なテーマのひとつであり、その中で導入した「中学二人担任制」は、一人ひとりを複眼で見ていくこと、そして、丁寧に寄り添っていくことを目指したものでした。今年度からは担任とやり取りをする「ダイアリー」「学習ノート」などを導入して、より丁寧に一人ひとりの状態を把握できるようにしようとしています。

中学時代の友達づくりも学校生活には大きな意味を持っています。構内でのエンカウンターの実施に加えて、2008年から「PA」(プロジェクト・アドベンチャー)研修を導入して、集団で課題に取り組みながらお互いの理解と力を合 わせる意味や喜びを体験します。

21世紀教育プラン 第2ステージ

上記のコンセプトに基づき、各教科や学年での実践が進んでいます。いくつかの具体例をあげながら、「第2ステージ」がどのように勧められているかをご紹介します。

毎日提出する『Diary』その日のうちにコメントをつけて返却

クラスの生徒一人ひとりがどんな気持ちで教室にいるのか、担任が把握し、丁寧に寄り添うために中1では『Diary』の取り組みをしています。毎朝提出して、帰るまでにコメントをつけて返却されます。

毎日のページには「こころ」と「からだ」の状態を表す顔のマークがあり、ひと目で生徒の気持ちと体調をつかむことができます。必要ならそれとなく声をかけたり、面接したりもします。コメント欄は生徒が自由に書き込むところですが、自分の内面を見つめたり、ちょっとした相談を担任にすることで気持ちが救われることもあります。

中2からは、学習指導の要素を強めた「学習日誌」となります。

『学習日誌』学習へのアドバイスを

中間や期末などの定期テストの2週間前になるとテストに向けての「学習日誌」が配布されます。テストに向けての目標を設定し、日々の学習状況を書き込んでいきます。担任はそれを読んでコメントをつけて生徒に返却します。

定期テストに向けての学習は、日常の家庭学習とは違ってきますので、何をどうしたらいいのか、適切にアドバイスがもらえるようになっています(左は英語科の「振り返りシート」)。

英語科の取り組み教科書・教材を十分に活用した学習体制

1使用教材
昨年度から教科書を「Tresure」に変更しました。これまで使用していたものより単語数が倍になっています。教科書に準拠したワークブックなどのほかにも、オリジナルプリントで内容を補っています。従来は英会話の授業で利用していたPicture Dictionaryを普段の授業でも使い、週1回小テストを実施しています。
書籍
  • ・treasure1 textbook
  • ・treasure1 workbook
  • ・treasure1 文法問題
  • ・picture dictionary
  • ・picture cards
  • ・辞書プリント
  • ・単語テストオリジナルプリント
2授業の展開
授業はオーラルで導入し、インタビューゲームやビンゴなどゲームも取り入れていますが、学んだ内容をアウトプットする作業の一つです。楽しみに比重をおくというより、学んだことがわかる・使える喜びに重きをおいています。
3Dictation
教科書の本文。テキストの各レッスン終了後、新しい単語を中心に本文dictationテストを実施。合格点は8割で、追試を実施しています。追試は満点をとるまで行われます。
オリジナルアルバム
中学3年で参加するAUS研修では各自オリジナルアルバムを作成。自分の知っている英語を使って、自分や家族・学校・日本のことを写真と英文を使って紹介。従来は中3になって実施していましたが、今年からは習ったものをすぐ使ってアウトプットする意味で、原稿を中1から作成をはじめます。
オリジナルプリント
テキストで文法事項の確認をしてworkと文法問題集で反復練習をし、オリジナルプリントで確認します。
定期テストやりなおし
定期テストは自分の理解していないところがよくわかる、一番の問題。次の学習に向かう前に、定期テストを振り返り「何をどう間違えたのか」を振り返りシートで理解を深めます。

『まとめノート』で自学力を伸ばす

1国語科
国語はよく勉強のしかたがわからないといわれますが、自分で文章を構造的に読み解く力をつけることが必要です。小説や評論の文章を段落ごとにノートに貼り、まとめノートを作ります。さらに授業のポイントをまとめ、自分で設問を作り解答も作成します。文章のポイントが理解できていないと、自分で問題を作れません。そこで、自分の理解できていないポイントを見つけることもできます。
2社会科
中1では世界史をオリジナルテキストを使って学習しています。中2からは日本史の分野に入ります。授業で学習したことを家に帰ってもう一度自分の中でとらえなおし、ポイントを整理してまとめノートを作ります。教科担当は、定期的にまとめノートを集め、付箋をつけてアドバイスをします。
5.6日制への移行で授業時間増加
昨年のカリキュラム改革最大のポイントは6日制へ移行し、34時間カリキュラムとしたことです。その結果、中学主要教科の多くが時間数を増やしました。最も大きく時間数を増やしたのが数学です。その成果は早くも目に見える形で出ています。

ベネッセが実施する学力推移調査(中高一貫校で実施する模擬試験でレベルが高いため、高校の『進研模試』よりも5〜8ポイント程度数字が低めに出ると言われている)で、各学年とも前年より学力を伸ばし、平均で52〜53の数字を出しています。

また、同様に時間数が増えた理科では、中学段階で高校1単位を完全に前倒して学んでいます。どの科目も豊かな内容を維持したまま、無理のない前倒しが可能になりました。
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