神奈川学園の学び

平和学習・環境学習

中学1年 平和学習

中学1年のテーマは「平和」です。平和に関する国語教材を読んだ後、戦争体験をされた元教員の髙橋栄さんから体験をお聞きします。その後、夏休みに戦争体験をされた卒業生のお話や県内に残る戦争関係の施設訪問などに、生徒は参加し、聞き調べた内容を「戦争体験レポート」にまとめます。さらに第五福竜丸元乗組員の大石又七さんのお話を伺い、第五福竜丸展示館訪問も含む1日研修へとつながります。

戦争体験者の方からお話しを伺う

  • 1932年生まれの高橋栄さんから戦争体験のお話「子どものころ 戦争があった」を伺います。高橋さんが終戦を迎えたのはまさに中学1年生たちと同い年くらいのときで、高橋さんが過ごした戦時中の疎開生活や直接爆撃の体験、高橋さんが感じた戦争の与える恐怖、理不尽さへの怒り、悲しみや苦しみを生徒たちは自分の身にひきつけて感じています。
  • また、「横浜市原爆被災者の会」の西冨房江さん、松本正さんからも被爆体験のお話を伺います。被爆された当時20代の西冨さん、当時10代の松本さんのお話を伺いました。お二方とも原爆の衝撃を近くで感じ、大切なご家族が苦しみの中で亡くなられたこと、一瞬にして焦土になった広島の街の様子、原爆が残した癒えない苦しみを話してくださり、生徒たちは戦争のむごさと、平和の大切さや尊さを実感として受け止めます。

戦争関係施設・遺構訪問

  • 夏休みには戦時中に勤労学生として長津田の武器工場で働いていた卒業生の戦争体験を伺います。また長津田や日吉に残る戦争関係の施設や川崎市平和館などを訪問し、戦争について、実際に見て、お話を聞いて、調べた内容を「戦争体験レポート」にまとめます。レポートは、文化祭で展示をします。

平和に関する国語教材を読む

国語の授業で「碑(いしぶみ)」という文章を読みます。この文章は、広島テレビ放送が制作した、原爆投下時に建物疎開に動員されていて全滅した広島二中の生徒の最期を追った番組を、文章化して教科書に収めたものです。学んだ内容を各クラスでグループに分かれまとめあげ、クラス内で発表を行います。

中学2年 環境

中学2年は「環境」がテーマ。理科で「生態系」について学んだ後、東京農業大学准教授の矢部先生に講演をしていただき、関東で唯一完結した流水域を持つと言われる小網代の森に研修に向かいます。さらに夏休みに鶴見川流域センターなど、いくつかの方面から生徒が選んで参加することで、水源と人との関わりを学び、各自で「流域レポート」を作成、夏休み明けに発表会を行います。その後、水再生センターなど、「資源としての水」に目を向けていきます。

理科「生態系」「水の浄化システム」

  • 理科の授業を通して基礎的な知識を得ると共に、流域の概念で自然保護活動をされている方々をお呼びして講演会をお願いしています。慶応大学名誉教授の岸由二先生の講演を通して「良い川とは何か?」、「流域という概念で自然を捉え直す」ことを学びます。「きれいな川=良い川」と思いがちですが、川にかかわる様々な生物の視点や、川が果たしてきた文化的な役割を知ることで、身近な川への新たな視点を獲得することができます。
    東京農業大学の矢部和弘先生からは「小網代の森の自然環境と保全活動の歴史」というテーマでお話を伺います。5月の小網代の森研修にむけて、小網代の歴史や豊かな生態系について学びます。2月には海の環境を知るために神奈川県の水産技術センター原田穣氏に「相模湾の漁業と東京湾における高度経済成長期の負の遺産」について話して頂きます。

小網代の森研修

  • 小網代の自然は頂点から相模湾外洋まで約3km、森と湿地と干潟と湾とを川が結ぶ、一つの流域がまるごと自然のままに残された極めて貴重な自然です。首都圏では唯一の「完結した自然状態の流域=集水域生態系」として生物多様性の宝庫でもあります。実際に源流から河口まで歩くことで、人と自然が共存しながら環境を保全していくことの意味を考えます。

流域レポート

  • 夏休みを利用して自分の住む街の川に注目します。鶴見川流域で行われるNPO法人が行っている生き物調査に参加するか、自分の流域の川に関するレポートを作成します。川の名前の由来や流域を調べ、自宅を起点に上流・下流へと川をたどっていきます。川をたどっていくとアスファルトで覆われ外から見えない水路に形を変えていたり、源流で意外な姿になっていたりと、生徒のレポートは驚きと発見に満ちています。まとめられたレポートはクラス内で発表し、クラスで決まった代表の生徒は学年発表会で調べた内容をプレゼンテーションします。

水再生センター訪問

  • 自分の家から出ている生活排水がどのように処理されているのかを学びます。高度経済成長期以降、川や海が生活排水によって汚染されるようになりました。そのため大都市では海の環境を浄化させる水再生センターを数多く設置しています。特に東京湾では海が元の状態に回復しつつあるとも言われ、以前のように魚も戻ってきています。水再生センター訪問ではではこういった浄化システムについて学びます。

各学年テーマ-詳細