神奈川学園の学び

国内FW

高校1年 国内FW(研修旅行)

高1の国内FWは日本の抱える課題や矛盾に向き合う取り組みです。11月のFW研修は「沖縄、水俣、四万十川、京都・奈良、岩手・宮城」の各方面を生徒の希望で選びます。その研修に向けて、全体学習、方面別学習を重ね各方面の抱える簡単には答えの出ない課題と向き合います。その後、現地でさまざまな方からのお話や体験を通じて、生徒一人ひとりが課題に対峙し、自分なりの考えをまとめたレポートを作成します。

沖縄:平和と向き合う

第二次世界大戦で、日本唯一の地上戦の舞台になった沖縄、そして、現在も基地問題を抱える地でもあります。「戦争と平和」に向き合う取り組みです。

沖縄戦を学ぶということは、歴史上の事実を知る、ということだけではありません。戦争体験者の心に今も続く被害や、戦争を生んだ社会についてなどを学び、戦争がもたらすものについて考えたり、今の社会に生きる私たちにとって、どのような意味があるのかを考えたりします。また、戦争体験者の高齢化という状況の中で、これからの社会で、私達に何ができるのか考えるきっかけづくりとして講演会や意見交換なども行っています。
基地問題については、現地の人々にとって本当に問題なのは何か、社会が分断されている現状とは、という基地問題に揺れる「社会」「人間」を現場に入りながら見つめていきます。そこから、同じ基地をもつ県である神奈川で暮らすとはどういうことかも考えていきます。

水俣:環境都市と人間の尊厳

高度経済成長の中で不幸な歴史を刻んだ水俣、現在は環境都市として生まれ変わりつつあります。その軌跡を追いながら「人間の尊厳」に向き合います。

水俣方面の授業では、事前学習として、講義やビデオ・映画の視聴等を行ったうえで、夏休みには証言録を読んで、レポートを作成します。事前学習の中で自分の課題意識を明らかにしながら水俣に向かい、現地では、水俣病の患者さん、患者さんとともに生きた方、水俣の再生に取り組んでいる方、豊かな自然に出会います。水俣の厳しさと豊かさに向き合い「人間の尊厳を探求する」こと、「声にならない声」を受け止めること、それが水俣のFWです。「自分の水俣」に出会いながら、自分と向き合い、生き方を見つめ、「今をいかに生きるか」を考えます。

四万十川:自然との共生

「最後の清流」と言われる四万十川の源流をたどることで、山、川そして海のつながりを実感します。そして、「自然との共生」について考えます。

「人と自然はどのように共生していくか」を大きなテーマとして、環境問題を生物多様性の観点から学んだり、自然とともに暮らす人たちが抱えること、例えば過疎などの問題を、四万十川流域を中心に考えていきます。現地では実際に川に入り、自然を身近に体験したり、カツオを現地の方と一緒にさばいて食べたり、学校の枠を出て、社会の一線で活躍している方、あるいは「社会」や「自然」そのものに出会います。これから社会に出ていく生徒一人ひとりが、視野を広げ、新たな問題意識を持つことにもつながります。

京都・奈良:日本文化の本質とは何か

日本文化の精華とも言える文化財の宝庫、奈良・京都。その研究に携わる方にお会いしながら、「日本文化の本質とは何か」を考えていきます。

現地で訪れる場所には、長い年月の間に形が失われたり、形が変わってしまったものもあります。事前学習の知識を総動員して、現地で「今、自分が立っている場所がどういう場所なのか」ということを想像力を働かせて往時の姿を自分の中で再現し、当時の人々の考え方やものの見方に触れることを目指します。このことは、実は「国際理解」にもつながる姿勢です。自国の文化を本当の意味で理解し、大切にできてこそ、他国の文化も大切にできると考えます。

岩手・宮城:本当の復興とは何か

2011年、大きな震災に見舞われた東北地方。その復興はまだ途上にあると言われています。震災や現地の抱える課題について学び、私たちに何ができるのか、「本当の復興とは何か」について考えます。

岩手・宮城方面では、事前学習として、様々な視点で東日本大震災やそこで暮らす人々、そして現在日本が抱える課題ついて考えてきました。例えば、新聞記事や証言などをもとに、「震災遺構は残したほうがよいか」「地域経済と産業」などについてグループ学習を行い、仮説を立てます。現地では、多くの方にお話をしてもらったり、体験をします。これらの経験をもとに、現地で感じたこと、学んだことをもとにして、最終日に東北大学で、自分たちの調べてきたことを発表し、本当の復興とは何か、そして私たちは何を大切にどう生きていくか、考えます。

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